ネタバレ注意
………と言ってもさすがに犯人の名前を書くような真似はしませんが、感のいい人だと犯人が誰なのかわかってしまいそうなので注意してください。
アクロイド殺し
アガサクリスティの作品の中でもミステリー界に物議を醸し出した作品である。
と、この時点でこれが犯人のヒントとなっている………。
本の中にあるアガサクリスティの作品紹介とそのコラムのようなものが載っていたが、それの時点で誰が犯人なのかがわかる重要なヒントとなってしまっていた。
僕自身も犯人はこの人ではないかと目星を付けていたのだが、実際その通りでだった。
僕は犯人のある台詞からこの人物が犯人ではないかと思ったのだが、それにしては妙に意地悪な文章の書き方だな………と思ったものであるが、それもアガサのトリックの一つであったと後に理解した。
………なので、皆さんが他の人にこの本を薦める時には
「まさかの犯人だったよ」
「いや意外な人物だったね」
などと言ってこの本を薦めてはいけない。
なぜならその台詞自体がとんでもないヒントになっているのだから………。
だって意外な犯人といったらあの人しかいないじゃないか………。ねぇ?
だから人に薦める時には
「まあ読んでみろよ(・∀・)ニヤニヤ」
程度にとどめた方が無難であろう。
そうすればアクロイド殺しが元となって殺人事件が起きることを未然に防げると思われる。
以下、雑談的な話。
作中に麻雀のシーンが出てくるのだが、どうにもなんとなく違和感。
イギリスに麻雀………は別にいいのだが、どうにもその勝負の展開が素人臭い場のように感じる。
なんと言うかいかにも麻雀で勝負してますよと言った場の雰囲気。
麻雀を全く知らない人には問題ない描写に思えたが、多少知っている人からみるとちょっとその場の描写に違和感を感じる人もいるかもなぁと感じたりした。
まあ、かといって超本格的に麻雀の解説を始められても困るのだが………。
当時では麻雀は貴族の間では結構ポピュラーな遊びだったとかなんとか………だそうです。
トリックに関して………。
まあこれはしょうがないことなのだが………。
時が経つと機械系を使ったトリックはどうにも古くなってしまうなぁと言う話。
その事件の起こった時代が何年でという設定が頭の中に入っていれば納得できなくもないのだが、やはり時代の流れは残酷なもので密室トリックは古くならなくても機械を使ったトリックはすぐに昔の物になってしまう。
現代風の小説でいきなりフロッピーディスクが…なんて出てきたら
( ゚Д゚)いつの時代だよ。
となっちゃうものね。
まあこれは何となく注意したりしないといけないのかな…。
人間や社会風土は変わるのにそこそこ時間がかかるけど、機械、パソコンとかはすぐに新しい技術が出てきて昔のものが時代遅れになってしまう…。
( ゚Д゚)う~ん、まあこれは仕方ないのかもしれないけど…。
まあ、今回に関しては時代だね…と思う程度だったのだが…まあアガサにとってはその頃が現代だったのであってちっとも古くない訳なんだけども、こうやって長く読まれると色々な弊害が生まれると思ったり思わなかったり。
1900前半から中盤の時代の空気の中に入り込めば気にならないことではあるのだが…。
難しいところである。
まあとにかくアクロイド殺しは楽しめた。
後半
( ・∀・)「そうなんだろ?あいつが犯人なんだろ?ワクワク」
…と先が気になってしょうがなかった。
一読をおすすめする。
ちなみに
ミステリー十戒、二十則とかうんたらとかあるが
別に僕はどうでもいいと思う。
つーか言った本人のノックスもヴァン・ダインも無視した作品を出したりしているようだし。
常識なんてくそ喰らえ。
( ゚Д゚)常識を破るのが作家である。
と適当なことを言って無理矢理終わりにしたいと思う。
次回はヘルマン・ヘッセ著「車輪の下で」です。
( ゚Д゚)「いやフツーの話ですよ。大丈夫大丈夫、とりあえず読んでみて」
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海外ミステリーでも随分と歴史のある作品を選びましたね
次はヘッセということで、海外の名作品を順番に読んでるんですか?
カタカナの名前が覚えられない自分には無理です、苦笑
アクロイドは読んでないんですけど、中国式の麻雀だと日本とは全然ルール違いますよね
イギリスだと中国式の大雑把な麻雀だったかもしれません
( ´∀`)これはこれは著名さん早速の感想ありがとうございます。
そうですね、一応古典系の名著と呼ばれる物を順々に読んでいく予定でやってます。
カタカナの名前は僕も覚えるのが苦手ですね…と、いいますか基本的に人の名前を覚えること自体が苦手ともいいますけど…。
麻雀、なるほど中国式の麻雀だったという可能性もあるわけですね。
中国式はわからないのでちょっと盲点だったかもしれません。